東北大学 1987年度
理系数学 前期 第6問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、三角関数
- 解法
- はさみうち、定積分評価
- 難易度
- 5 / 10 計算量 3 / 10 目安 12分
問題
0<a<2πとし,fa(x)を次の式で定義する.
fa(x)=⎩⎨⎧2a22a−∣x∣0(∣x∣≦2a)(2a<∣x∣≦π)
極限値a→0lim∫−ππfa(x)∣cosax∣dxを求めよ.
出典:東北大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第6問
方針
fa(x) は ∣x∣≦2a の小さい区間でだけ正なので、積分範囲をそこに絞る。この区間では ∣ax∣≦2a2 となり、a→0 で ∣cosax∣ は一様に1へ近づく。残る fa の積分値を直接計算すると2なので、はさみうちで極限を求める。
解答
fa(x) は ∣x∣≦2a でだけ正であり、それ以外では0である。したがって
∫−ππfa(x)∣cosax∣dx=∫−2a2a2a22a−∣x∣∣cosax∣dx
である。
この積分区間では ∣x∣≦2a だから ∣ax∣≦2a2 である。a→0 のとき 2a2→0 なので、この区間全体で ∣cosax∣ は1に近づく。具体的には cos(2a2)≦∣cosax∣≦1 が成り立つ。
また、重みの部分の積分は
∫−2a2a2a22a−∣x∣dx=2∫02a2a22a−xdx=a21[2ax−2x2]02a=2.
である。したがって 2cos(2a2)≦∫−ππfa(x)∣cosax∣dx≦2 である。両端は a→0 でともに2に近づくから、はさみうちにより lima→0∫−ππfa(x)∣cosax∣dx=2 である。