東北大学 1981年度
理系数学 前期 第6問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 三角関数、微分、積分
- 解法
- 式変形、定積分評価、計算整理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 12〜18分
問題
平面上を運動する点Pの座標(x,y)が時刻tのとき
x=f(t)sint,y=f(t)cost
で表されている.Pはt=0のとき(0,1)にあり,tが限りなく大きくなるとき原点(0,0)に近づき,時刻tにおける速さは2f(t)に等しいという.
(1) 関数f(t)を求めよ.
(2) 時刻0から時刻aまでの間に,点Pが動く道のりを求めよ.ただし,a>0とする.
出典:東北大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第6問
方針
座標を微分して速さの2乗を作ると、交差項が消えて (f′)2+f2 になる。速さが 2f(t) に等しいので f(t)≧0 であり、(f′)2=3f2 を得る。初期条件 f(0)=1 と、t が大きくなると原点へ近づく条件 f(t)→0 から減少する枝 f′=−3f を選ぶ。道のりは速さ 2f(t) を 0 から a まで積分する。
解答
(1)
時刻 t=0 で (x,y)=(0,1) である。与えられた式より x(0)=f(0)sin0=0,y(0)=f(0)cos0=f(0) だから f(0)=1 である。
次に速度を求める。 x=f(t)sint,y=f(t)cost より x′=f′(t)sint+f(t)cost であり、y′=f′(t)cost−f(t)sint である。したがって速さの2乗は (x′)2+(y′)2=(f′)2(sin2t+cos2t)+f2(sin2t+cos2t) であり、交差項は打ち消し合う。よって (x′)2+(y′)2=(f′)2+f2 である。
速さは 2f(t) に等しいので、特に f(t)≧0 である。また (f′)2+f2=4f2 だから (f′)2=3f2 である。点 P と原点の距離は x2+y2=∣f(t)∣=f(t) である。t が限りなく大きくなると原点に近づくので f(t)→0 である。初期値 f(0)=1 から0へ近づくため、選ぶべき符号は f′=−3f である。
これを解くと ff′=−3 であり、f(t)=Ce−3t となる。f(0)=1 より C=1 だから f(t)=e−3t である。
(2)
時刻 t における速さは 2f(t) であるから、時刻0から時刻 a までの道のりを L とすると L=∫0a2f(t)dt=2∫0ae−3tdt である。したがって
L=2[−31e−3t]0a=32(1−e−3a)
である。よって 32(1−e−3a) である。