東北大学 1981年度
理系数学 前期 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 微分、三角関数、ベクトル
- 解法
- 微分による最大最小、三角比の利用、計算整理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 14〜20分
問題
放物線y=x2上を動く点Pがあって,時刻t=0のときの位置は原点である.また時刻tのとき,Pの速度ベクトルのx成分は,sintである.速度ベクトルのy成分が最大となるときのPの位置を求めよ.
また,そのときにおけるPの速度ベクトルおよび加速度ベクトルを求めよ.
出典:東北大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問
方針
速度の x 成分が sint で、初期位置が原点なので、まず x(t)=∫0tsinsds=1−cost を求める。点は放物線 y=x2 上にあるから y(t)=(1−cost)2 となり、速度の y 成分は 2(1−cost)sint である。この最大値は cost=c と置いて 4(1−c)3(1+c) を最大にすることで求める。最後に、その時刻での位置、速度、加速度を順に計算する。
解答
速度ベクトルの x 成分が sint なので x′(t)=sint である。時刻 t=0 で原点にあるから x(0)=0 であり、x(t)=∫0tsinsds=1−cost である。点 P は放物線 y=x2 上を動くので y(t)=x(t)2=(1−cost)2 である。
したがって速度ベクトルは (x′(t),y′(t))=(sint, 2(1−cost)sint) である。速度の y 成分を g(t)=2(1−cost)sint とおく。最大値を考えるときは g(t)>0 となるので sint>0 としてよい。c=cost とおくと、−1≦c≦1 であり、sint>0 の範囲では g(t)2=4(1−c)2(1−c2)=4(1−c)3(1+c) である。
そこで h(c)=(1−c)3(1+c) を −1≦c≦1 で調べる。微分すると h′(c)=−3(1−c)2(1+c)+(1−c)3=−2(1−c)2(1+2c) である。よって内部の候補は c=−21 である。端点 c=−1,1 では g(t)=0 だから、最大は cost=−21,sint=23 のときにとられる。
このとき x=1−(−21)=23,y=x2=49 である。したがって点 P の位置は (23,49) である。
速度ベクトルは
(sint, 2(1−cost)sint)=(23, 2⋅23⋅23)
だから (23,233) である。
加速度ベクトルを求める。まず x′′(t)=cost=−21 である。また y=x2 より y′=2xx′,y′′=2{(x′)2+xx′′} であるから
y′′=2⎩⎨⎧(23)2+23(−21)⎭⎬⎫=0
である。よって加速度ベクトルは (−21,0) である。