東北大学 1981年度
理系数学 前期 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列、微分、関数
- 解法
- 漸化式の変形、接線・法線、極限計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 14〜20分
問題
数列a1,a2,a3,⋯⋯を次のようにして定める.初項a1 (a1=0,a1=2)は与えられた実数である.次にanが与えられたとき,曲線y=x1−1上に,x座標がanである点Pをとる.Pにおいてこの曲線に引いた接線がx軸と交わる点をQとすると,Qのx座標がan+1である(n=1,2,3,⋯⋯).
(1) an+1−1とan−1との関係を調べよ.
(2) anをa1の式で表し,n→∞limanを求めよ.
出典:東北大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第4問
方針
接線を具体的に書き、y=0 とおいて an+1=2an−an2 を得る。これを an+1−1=−(an−1)2 に直すと、bn=an−1 が bn+1=−bn2 を満たす。2回目以降は bn=−(a1−1)2n−1 と表せるので、∣a1−1∣<1 と ∣a1−1∣>1 に分けて極限を決める。a1=0,2 が除かれているため境界の場合は生じない。
解答
(1)
曲線 y=x1−1 の導関数は y′=−x21 である。点 P の x 座標は an なので、P の座標は (an,an1−1) である。したがって P における接線は y−(an1−1)=−an21(x−an) である。
この接線が x 軸と交わる点では y=0 であるから −(an1−1)=−an21(x−an) となる。両辺に −an2 を掛けると an2(an1−1)=x−an であり、左辺は an−an2 である。よって x=2an−an2 である。この x 座標が an+1 だから an+1=2an−an2 である。したがって an+1−1=2an−an2−1=−(an−1)2 である。
(2)
bn=an−1 とおくと、(1) より bn+1=−bn2 である。特に b2=−(a1−1)2,b3=−b22=−(a1−1)4 となる。これをくり返すと、n≧2 で bn=−(a1−1)2n−1 である。したがって an=1−(a1−1)2n−1(n≧2) である。なお n=1 では、もちろん an=a1 である。
極限を調べる。0<a1<2 のときは ∣a1−1∣<1 であるから (a1−1)2n−1→0 となる。よって limn→∞an=1(0<a1<2) である。
一方、a1<0 または a1>2 のときは ∣a1−1∣>1 である。指数 2n−1 は偶数なので (a1−1)2n−1→+∞ であり、したがって an=1−(a1−1)2n−1→−∞ となる。ゆえに limn→∞an=−∞(a1<0 または a1>2) である。問題で a1=0,2 が除かれているので、∣a1−1∣=1 の場合は考えなくてよい。