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名古屋大学 1983年度
理系数学 第2問

問題

平面上で,原点を1つの頂点としの部分にある正方形のうち,1次変換

によって長方形にうつされるものを求めよ.ただし,とする.

出典:名古屋大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

固定された2方向 を基準にすると、この行列はそれぞれを 倍、 倍する。正方形の辺方向をこの基準から角 だけ回したものとして表し、変換後の内積を計算する。 なら全方向が可能で、そうでなければ基準の2方向だけが可能になる。

解答

行列を

とする。2つの互いに垂直な単位ベクトル

を考える。

直接計算すると である。

正方形の隣り合う辺の方向を と表す。このとき は互いに垂直である。

変換後の内積は である。したがって、変換後が長方形になる条件は である。

もし すなわち なら、どの でもこの条件を満たす。したがって、この場合は原点を頂点とし の部分にあるすべての正方形が条件を満たす。

一方、 なら なので、辺の方向は の方向に限られる。すなわち、隣り合う2辺が に平行な正方形である。

以上より、答は次の通りである。 であり、 である。