名古屋大学 1983年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列、指数・対数
- 解法
- 漸化式の変形、置換、極限計算
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 18分
問題
aは正の数,p,qはともに正の整数とし,a1=1,anpan−1q=a (n≧2)を満たす正数列を{an}とする.
(1) anをa,p,q,nで表せ.
(2) p>qのとき,n→∞limanを求めよ.
出典:名古屋大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
正数列なので対数を取る。vn=logan、L=loga とおくと、条件は pvn+qvn−1=L という一次漸化式になる。一定解 L/(p+q) との差を取ると公比 −q/p の等比数列になるので、最後に指数へ戻す。理系ではさらに p>q が与えられているので、∣−q/p∣<1 から等比部分が 0 に近づくことを使って極限を取る。
解答
(1)
vn=logan、L=loga とおく。an>0, a>0 なので対数を取ることができる。条件 anpan−1q=a は pvn+qvn−1=L となる。また a1=1 より v1=0 である。
一定解を v とすると (p+q)v=L だから v=p+qL である。そこで差を取ると vn−p+qL=−pq(vn−1−p+qL) を得る。
よって
vn−p+qL=(−pq)n−1(v1−p+qL)
である。v1=0 なので vn=p+qL{1−(−pq)n−1} となる。
したがって
an=ap+q1{1−(−pq)n−1}
である。
(2)
p>q のとき −pq<1 である。したがって (−pq)n−1→0 となる。よって (1) の式から limn→∞an=a1/(p+q) である。