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九州大学 1987年度
理系数学 第1問

問題

曲線 と,行列によって定義される1次変換について,次の問に答えよ.

(1) 上の任意の点に対して,上の点であることを示せ.

(2) を適当な角だけ回転することにより,だ円であることを示せ.

(3) の内部のうち,第1象限の部分の面積を求めよ.

出典:九州大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問

方針

は変換後の座標を直接代入し、式 が変わらないことを示す。 という45度回転で平方項を整理し、標準形のだ円に直す。 は第1象限内で とおいて半径の上限を求め、面積を で計算する。別解として、全体のだ円の面積と の面積保存を使う見方も確認できる。

解答

(1)

が変換 によって点 に移るとする。行列から である。したがって である。右辺を展開すると となる。よって が曲線 上にあるなら であり、同時に も成り立つ。したがって 上の点である。

(2)

とおく。これは座標軸を45度回転する変換である。このとき であるから となる。したがって曲線 すなわち と書ける。これはだ円の標準形である。よって はだ円である。

(3)

第1象限では

とおける。すると

である。したがって境界上では である。

よって第1象限内の面積 である。ここで とおくと であり、 から まで動くとき、 から まで動く。したがって

である。分母を平方完成すると だから

である。よって

である。

別解。 の標準形から、だ円全体の面積は である。 の1次変換は面積を保ち、正の 軸上の点を正の 軸上へ移す。この変換を繰り返すと、だ円の内部は同じ面積の6つの部分に分かれ、第1象限部分はその1つである。したがって面積は となる。