九州大学 1987年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 積分、関数
- 解法
- 面積計算、文字消去、パラメータ処理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 22〜26分
問題
nを自然数,aを正の定数とする.このとき,
(1) 2つの曲線
C1:y=2an+1nx2n,C2:y=an+1n−2an+1nx2n
によって囲まれる図形D1の面積を求めよ.
(2) さらに,2つの曲線
C3:y=2(a+1)n+1nx2n,C4:y=(a+1)n+1n−2(a+1)n+1nx2n
によって囲まれる図形をD2とする.D1の外部とD2の内部との共通部分の面積を求めよ.
出典:九州大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
A=an/(n+1) とおいて、まず2曲線の上下関係と交点を明確にする。交点の x 座標は ±a1/(n+1) であり、上下の差は A−x2n/A なので偶関数として積分できる。第2問では、a+1 に置き換えた図形が横にも縦にも広がることを確認し、求める部分が D2 から D1 を除いた面積であると判断する。相似的な拡大率から面積が a に比例することを見る別解も自然である。
解答
(1)
A=an+1n とおく。すると2曲線は C1:y=2Ax2n,C2:y=A−2Ax2n である。交点では 2Ax2n=A−2Ax2n だから x2n=A2=an+12n である。よって ∣x∣=an+11 となる。
区間 ∣x∣<a1/(n+1) では C2 が上側、C1 が下側である。したがって D1 の面積を S1 とすると S1=∫−a1/(n+1)a1/(n+1)(A−Ax2n)dx である。被積分関数は偶関数なので S1=2∫0a1/(n+1)(A−Ax2n)dx となる。ここで L=a1/(n+1) とおくと、AL=a、L2n+1/A=a であるから
S1=2(AL−(2n+1)AL2n+1)=2(a−2n+1a)
である。よって S1=2n+14na である。
(2)
D2 は (1) の a を a+1 に置き換えた図形である。したがってその面積を S2 とすると S2=2n+14n(a+1) である。
また a+1>a であるから
(a+1)n+11>an+11,(a+1)n+1n>an+1n
である。さらに、同じ x に対して下側の曲線 x2n/(2A) は A が大きいほど低くなり、上側の曲線 A−x2n/(2A) は A が大きいほど高くなる。したがって D1⊂D2 である。
よって、D1 の外部と D2 の内部との共通部分は、D2 から D1 を除いた部分であり、その面積は S2−S1=2n+14n(a+1)−2n+14na=2n+14n である。
別解。a=1 のときの図形を基準にすると、一般の a では横方向に a1/(n+1) 倍、縦方向に an/(n+1) 倍される。したがって面積は an+11an+1n=a 倍になる。a=1 の面積は 2∫01(1−x2n)dx=2n+14n であるから、D1 の面積は 4na/(2n+1) と分かる。同様に D2 は a+1 倍なので、差は 4n/(2n+1) である。