九州大学 1985年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- ベクトル、図形と方程式
- 解法
- 座標設定、ベクトル成分計算、場合分け
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 25〜35分
問題
図のような立体ABCDEFがある.面ABED,面BCFE,面CADFは辺の長さがaの正方形であるとする.対角線AE,BF上にそれぞれ点M,Nをとったとき,線分MNと辺ABとは垂直で,MN=3aであった.そのとき,M,NはAE,BFをそれぞれどのような比に分かつか.
% 図は省略
出典:九州大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
3つの側面が正方形である立体を、正三角形 ABC を高さ方向に平行移動した三角柱として座標化する。M を AE 上、N を BF 上の比を表す文字 λ,μ で置く。MN⊥AB は x 成分の差が0であること、MN=a/3 は長さの2乗で表す。2条件を連立し、得られた2つの解がどちらも線分上の点を与えることを確認して比に直す。
解答
正三角形 ABC を底面に持つ三角柱として座標を置く。すなわち
A=(0,0,0),B=(a,0,0),C=(2a,23a,0)
とし、正方形のもう一方の方向を z 軸方向に取る。このとき
D=(0,0,a),E=(a,0,a),F=(2a,23a,a)
である。
点 M が AE 上にあるので M=A+λ(E−A)=(λa,0,λa)(0≦λ≦1) と置く。また、点 N が BF 上にあるので
N=B+μ(F−B)=(a−2μa,23μa,μa)(0≦μ≦1)
と置く。
辺 AB は x 軸方向である。したがって MN⊥AB であるためには、MN の x 成分が0であればよい。よって a−2μa−λa=0 であり、λ=1−2μ を得る。
次に長さの条件を使う。上の関係を用いると、MN の成分は
MN=(0,23μa,μa−λa)=(0,23μa,23μa−a)
である。したがって
MN2=(23μa)2+(23μa−a)2=a2{43μ2+(23μ−1)2}=a2(3μ2−3μ+1).
条件 MN=a/3 より 3μ2−3μ+1=31 である。よって 9μ2−9μ+2=0 となり、(3μ−1)(3μ−2)=0 から μ=31,32 である。 μ=31 のとき λ=1−61=65 であるから、AM:ME=5:1,BN:NF=1:2 である。 μ=32 のとき λ=1−31=32 であるから、AM:ME=2:1,BN:NF=2:1 である。
したがって求める分け方は AM:ME=5:1,BN:NF=1:2 または AM:ME=2:1,BN:NF=2:1 である。