問題
を満たす複素数と,を満たす複素数に対して,とする.このような複素数が複素数平面において動く領域を図示し,その面積を求めよ.
出典:京都大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
は原点中心半径1以下の円板を動き,は原点中心半径の円周を動く。したがっては中心に,半径1以下のベクトルと半径のベクトルを足したものになる。和の原点からの距離は,三角形の辺の長さの条件から以上以下のすべての値をとれる。よって中心,内半径,外半径の円環である。
解答
条件を変形する。なので は原点中心,半径1以下の円板を動く。また より であり,は原点中心,半径の円周を動く。
したがって である。つまり,は,長さが1以下のベクトルと,長さがのベクトルの和である。
この和の長さをとする。三角形の辺の長さの関係より,取りうるは すなわち である。逆に,この範囲の任意のは,半径のベクトルの向きと,長さ1以下のベクトルの向きを調整することで実現できる。
よってが動く領域は,複素数平面上で中心,内半径,外半径の円環である。したがって面積は
である。