問題
空間において,平面の中で
で与えられる図形を考える.ただしは1より大きい定数とする.
この図形を軸のまわりに1回転させてできる立体の体積を求めよ.
出典:京都大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
を固定して,軸に垂直な平面での断面を考える。図形は平面上にあるので,点から軸までの距離はである。固定したでは,の線分が回転し,半径からまでの円環を作る。断面積がになるので,で積分する。
解答
を固定して考える。図形上の点は平面上にあるので,座標は と書ける。この点から軸までの距離は,方向の距離であるから である。
ここで とおく。固定したに対して,は を満たす線分である。これを軸のまわりに回転すると,の点が半径の円を作り,の点が半径の円を作る。したがって断面は円環であり,その面積は である。
よって体積は である。被積分関数を展開すると
である。したがって
である。
これをからまで代入する。では,であり,では原始関数の値が となる。よって
である。
別解。同じ断面を,回転してできる円板から内側の円板を除くと考えてもよい。固定したで最小半径はの,最大半径はのであるから,断面積は となる。斜めの平面にある図形だが,軸に垂直な断面で見れば通常の円環の体積計算に帰着する。