過去問データベース 過去問を探す

京都大学 2011年度
理系数学 第6問

問題

空間内に四面体を考える.このとき,4つの頂点を同時に通る球面が存在することを示せ.

出典:京都大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問

方針

1つの頂点を原点に移し、他の3頂点へのベクトルを とする。外接球の中心を とおくと、 までの距離が等しい条件は などの3本の一次条件になる。四面体なので は同一平面上になく、この3条件を満たす点が1つ存在する。別解として、3辺 の垂直二等分面の交点を中心にする幾何的構成も書ける。

解答

を原点に移して考える。これは平行移動であり、球面の存在には影響しない。

とおく。 は四面体であるから、 は同一平面上にない。

球面の中心を表すベクトルを とする。球面が を通るなら、半径の2乗は である。さらに も通るためには が必要十分である。左辺を展開すると だから である。同様に、 も通るための条件は である。

したがって、次の3条件を満たす が存在すればよい。

ここで は同一平面上にないので、空間の任意のベクトルはこれらの一次結合で表される。

この3条件が中心をただ1つ定めることを確認する。もし2つの解 があるなら、差を とすると である。一方、 と表せるので、

となる。したがって であり、解は高々1つである。3本の独立な一次条件は空間内の1点を定めるので、その点を とする。

この を中心、 を半径とする球面を考えると、上の条件から である。したがって、この球面は をすべて通る。よって四面体の4つの頂点を同時に通る球面が存在する。

別解。 の垂直二等分面上の点は から等距離にある。同様に、 の垂直二等分面を考える。四面体では の3方向が同一平面上にないため、これら3つの垂直二等分面は1点で交わる。その交点を とすると が同時に成り立つ。よって を中心、 を半径とする球面は をすべて通る。