問題
次の各問に答えよ.
(1) 箱の中に,1から9までの番号を1つずつ書いた9枚のカードが入っている.ただし,異なるカードには異なる番号が書かれているものとする.この箱から2枚のカードを同時に選び,小さいほうの数をとする.これらのカードを箱に戻して,再び2枚のカードを同時に選び,小さいほうの数をとする.である確率を求めよ.
(2) 定積分を求めよ.
出典:京都大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
(1)は文系第1問(2)と同じ構造で、小さい方の数の分布を先に求め、2回独立に同じ値をとる確率を二乗和にする。(2)は積分を の部分と の部分に分ける。前者は置換積分、後者は として単位円の面積、すなわち扇形と直角二等辺三角形の面積で評価する。
解答
(1)
2枚のカードの選び方は 通りである。小さい方の数が となるには、もう1枚が より大きい数であればよい。したがって である。
2回目はカードを戻してから行うので、 と は独立であり、同じ分布をもつ。よって
である。ここで だから である。
(2)
求める積分を とおく。まず
と分ける。
第1項について、 とおくと である。したがって
第2項について、 とおくと であり、
である。 は単位円の上半分である。 の部分は、中心角 の扇形から直角二等辺三角形を見れば、面積 である。よって
である。
以上を合わせると