京都大学 2010年度
理系乙数学 理系乙 第6問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験(理系乙)
- 対象
- 理系乙選択学部
- 分野
- 確率、場合の数、指数・対数、積分
- 解法
- 数え上げ、和の計算、定積分評価
- 難易度
- 7 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
n個のボールを2n個の箱へ投げ入れる。各ボールはいずれかの箱に入るものとし、どの箱に入る確率も等しいとする。どの箱にも1個以下のボールしか入っていない確率をpnとする。このとき、n→∞limnlogpnを求めよ。
出典:京都大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験(理系乙) 理系乙 理系乙 第6問
方針
全てのボールを区別して考える。全事象は (2n)n 通り、全て異なる箱に入る場合は 2nPn 通りである。確率を (n+1)/(2n),(n+2)/(2n),…,1 の積として書き、対数を取って和へ変える。1/n を刻み幅とする区分求積法で ∫01log{(1+x)/2}dx を計算する。
解答
各ボールの入る箱は 2n 通りで、ボールごとに独立に選ぶから、全ての入れ方は (2n)n 通りである。どの箱にも1個以下しか入らないためには、n 個のボールが全て異なる箱に入ればよい。その入れ方は
2nPn=(2n)(2n−1)⋯(n+1)
通りである。したがって
pn=(2n)n(2n)(2n−1)⋯(n+1).
因子の順序を逆にして対数を取ると
nlogpn=n1k=1∑nlog2nn+k=n1k=1∑nlog(21+k/n).
右辺は関数 log{(1+x)/2} の区間 [0,1] における区分求積和である。よって
n→∞limnlogpn=∫01log(21+x)dx=[(1+x)log(21+x)−(1+x)]01=log2−1.
したがって求める極限値は log2−1 である。