京都大学 2010年度
理系乙数学 理系乙 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験(理系乙)
- 対象
- 理系乙選択学部
- 分野
- 図形と方程式、三角関数、方程式・不等式
- 解法
- ベクトル成分計算、内積の利用、不等式評価、相加相乗平均
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
xを正の実数とする。座標平面上の3点A(0,1)、B(0,2)、P(x,x)をとり、三角形APBを考える。xの値が変化するとき、∠APBの最大値を求めよ。
出典:京都大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験(理系乙) 理系乙 理系乙 第2問
方針
PA と PB の内積と2次元の面積成分から、角 ϕ=∠APB の正接を求める。内積の二次式は常に正なので 0<ϕ<π/2。tanϕ=x/(2x2−3x+2) の逆数を取り、相加相乗平均により 2x+2/x≧4 と評価して最大値と等号条件を同時に決める。
解答
ϕ=∠APB とおく。
である。これらの内積は
PA⋅PB=x2+(1−x)(2−x)=2x2−3x+2
である。この二次式の判別式は 9−16<0 で、係数が正だから常に正である。したがって 0<ϕ<π/2 である。
また2つのベクトルが作る平行四辺形の面積は
∣(−x)(2−x)−(1−x)(−x)∣=x
であるから
tanϕ=2x2−3x+2x.
ここで x>0 より
x2x2−3x+2=2x+x2−3≧4−3=1.
等号は 2x=2/x、すなわち x=1 のときに成り立つ。よって tanϕ≦1 であり、0<ϕ<π/2 で正接は増加するから
ϕ≦4π.
x=1 のとき等号が成り立つので、∠APB の最大値は
4π
である。