京都大学 2003年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 複素数平面、方程式・不等式
- 解法
- 複素数の極形式、剰余分類、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 8〜12分
問題
多項式(x100+1)100+(x2+1)100+1は多項式x2+x+1で割り切れるか.
出典:京都大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
x2+x+1 の根は1でない3乗根であるため、100乗は3で割った余りだけで整理できる。根を代入して値が0になることを示すのが基本方針である。別解として、x2+x+1 で割った余りだけを計算しても同じ結論を得られる。
解答
ω を ω2+ω+1=0,ω3=1,ω=1 を満たす数とする。x2+x+1 の2つの根は ω,ω2 である。
多項式 P(x)=(x100+1)100+(x2+1)100+1 を考える。100≡1(mod3) であるから ω100=ω である。また ω+1=−ω2,ω2+1=−ω である。したがって
P(ω)=(ω100+1)100+(ω2+1)100+1=(ω+1)100+(−ω)100+1=(−ω2)100+(−ω)100+1=ω200+ω100+1=ω2+ω+1=0.
同様に、ω2 を代入しても (ω2)100=ω2 を用いれば P(ω2)=0 となる。
よって P(x) は x2+x+1 の2つの根をともに根にもつ。したがって
(x100+1)100+(x2+1)100+1 は x2+x+1 で割り切れる。
別解。x2+x+1 で割った余りだけを計算してもよい。 x3−1=(x−1)(x2+x+1) であるから、x2+x+1 で割った余りを考えるときは x3≡1 と同じ扱いができる。したがって 100≡1(mod3) より x100≡x である。また x+1≡−x2,x2+1≡−x であるから
P(x)=(x100+1)100+(x2+1)100+1≡(x+1)100+(−x)100+1≡(−x2)100+x100+1≡x200+x+1≡x2+x+1≡0.
よって P(x) は x2+x+1 で割り切れる。