問題
0と異なる複素数に対して数列をで定める.すべての自然数についてが成立しているとする.このとき
(1) が成立することを示せ.
(2) となる自然数が存在することを示せ.
出典:京都大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第5問
方針
(1) なら と の一方が指数的に大きくなることを逆三角不等式で示す。(2) 単位円上の表示に直し、 の場合分けを行う。
解答
(1)
とおく。もし なら、逆三角不等式より
右辺は を大きくすると2を超えるので、すべての自然数 で という仮定に反する。
もし なら同様に
が大きな で2を超え、やはり矛盾する。従って
である。
(2)
とおくと
従って となる自然数 を見つければよい。
なら でよい。そうでなければ、余弦の絶対値の周期性から
としてよい。この範囲では であり、端点以外では不等号は厳密だから でよい。端点 では
なので でよい。
以上より常に
となる自然数 が存在する。