問題
平面上の点で座標、座標がともに整数である点を格子点という.,は整数でとし,直線を考える.
(1) 直線上の格子点を1つ求めよ.
(2) のとき,,の領域に直線上の格子点は存在しないことを示せ.
(3) ならば,,の領域に直線上の格子点が存在することを示せ.
出典:京都大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
係数 と が互いに素であることから一つの整数解を作り、全整数解を一つの整数パラメータで表す。正の解の存在は、そのパラメータが入る開区間の長さで判定する。
解答
(1)
だから
は直線 上の格子点である。
また なので、直線 上の格子点はすべて
と表される。
(2)
のとき
従って なら 、 なら でなければならない。この二つを同時に満たす整数 は存在しない。よって正の領域に格子点は存在しない。
(3)
一般形において となる条件は
である。この開区間の長さは
仮定 より、この長さは1より大きい。長さが1より大きい開区間には必ず整数が一つ以上含まれるから、その整数を に選べば を満たす格子点が得られる。