問題
,,は互いに相異なる複素数とする.
(1) 複素数平面上での虚数部分が正となるの存在する範囲を図示せよ.
(2) 複素数がを満たしているとき,は,,を頂点とする三角形の内部に存在することを示せ.ただし,,,は同一直線上にはないものとする.
出典:京都大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
(1) 比の偏角と符号付き面積から、境界が直線 である半平面を特定する。(2) と正規化し、方程式から各辺に対して と反対頂点が同じ側にあることを循環的に示す。
解答
(1)
から へ向かう有向直線を考える。
分母は正であり、分子の符号は点 が有向直線 のどちら側にあるかを表す。例えば なら、この虚部は に対して である。
従って求める範囲は、直線 を境界とし、有向直線 の左側にある開半平面である。境界線上は含まず、 では式が定義されない。
(2)
とおく。与えられた方程式を で割ると
となるから
一方
ここで
なので
従って
は同符号である。すなわち、点 と点 は直線 の同じ側にある。
もしこの虚部が0なら はともに実数となり、 が同一直線上に並ぶので仮定に反する。従って同じ側という関係は厳密である。同様の議論を について循環的に行うと、 は三角形の各辺に対して反対頂点と同じ側にある。従って は三角形 の内部に存在する。