京都大学 1999年度
後期・理系数学 後期 第6問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、関数
- 解法
- 定積分評価、存在証明、体積計算、極限計算
- 難易度
- 7 / 10 計算量 7 / 10 目安 —
問題
(1) f(x)はa≦x≦bで連続な関数とする.このとき,
b−a1∫abf(x)dx=f(c)a≦c≦b
となるcが存在することを示せ.
(2) y=sinxの0≦x≦2πの部分とy=1およびy軸が囲む図形を,y軸のまわりに回転して得られる立体を考える.この立体をy軸に垂直なn−1個の平面によって各部分の体積が等しくなるようにn個に分割するとき,y=1に最も近い平面のy座標をynとする.このとき,n→∞limn(1−yn)を求めよ.
出典:京都大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第6問
方針
(1) 連続関数の最小値・最大値と中間値の定理を用いる。(2) 高さ y の断面積を π(arcsiny)2 とし、最上層の体積に(1)を適用して極限を求める。
解答
(1)
f の区間 [a,b] における最小値を m、最大値を M とする。すると
m(b−a)≦∫abf(x)dx≦M(b−a),
従って
m≦b−a1∫abf(x)dx≦M.
f は連続であり、最小値と最大値の間のすべての値をとるから、中間値の定理により
f(c)=b−a1∫abf(x)dx
となる c∈[a,b] が存在する。
(2)
高さ y における回転体の断面は、半径 arcsiny の円である。従って断面積は
A(y)=π(arcsiny)2
であり、全体の体積は
V=π∫01(arcsiny)2dy.
y=sint と置いて部分積分すると
∫01(arcsiny)2dy=∫0π/2t2costdt=4π2−2.
よって
V=π(4π2−2).
最上部の一層の体積は V/n だから
nV=∫yn1A(y)dy.
右辺が0に近づくので yn→1 である。(1)を区間 [yn,1] の連続関数 A に適用すると、ある cn∈[yn,1] が存在して
nV=(1−yn)A(cn).
cn→1 より
A(cn)→π(2π)2=4π3.
従って
n→∞limn(1−yn)=π3/4V=1−π28.