問題
座標平面上で原点を通る直線とのグラフが相異なる3点で交わっている.このグラフとこの直線によって囲まれる図形で,この直線より下側にあるものの面積を,上側にあるものの面積をとする.となるとき,この直線の傾きを求めよ.
出典:京都大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
直線を とし、絶対値の折れ点 の両側で交点を求める。直線の上下にある二領域の面積を積分し、 と を分けて比を解く。
解答
直線を とする。曲線は
である。原点以外の交点の 座標は
である。相異なる3点で交わるためには
が必要である。
曲線と直線の差を とする。直線より下側にある領域の面積は、原点と の間にでき、
である。
まず とする。このとき直線より上側の領域は
までである。折れ点 で分けて積分すると
従って
条件 より
左辺と右辺の比 は で単調減少するので解は高々一つであり、代入により
が解である。
次に とする。このとき
しかし
だから であり、 にはならない。
従って求める傾きは
である。