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京都大学 1998年度
後期・理系数学 後期 第1問

問題

2次の正方行列のとき交換可能であるという.2次の正方行列は交換可能ではないが,は交換可能であり,も交換可能であるとする.

(1) とするとき,を示せ.

(2) を零行列とするとき,であることを示せ.

出典:京都大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問

方針

とおくとである。2つの交換条件からを得る。(1) はが可逆だと矛盾することを使う。(2) は2次行列の恒等式を用い、も矛盾することを示す。

解答

(1)

とおく。は交換可能でないからである。一方、が交換可能であることから

従って

同様に、が交換可能であることから

従って

もしならばは逆行列を持つ。の左からを掛けるととなり、矛盾する。よって

(2)

2次行列について直接成分計算すれば

が成り立つ。(1)よりだから

とおく。と仮定し、

とおけばである。またよりである。

一方、だから

よりとなり、となる。これはに矛盾する。従ってであり、