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北海道大学 1997年度
理系数学 前期 第5問(a)

問題

5 (a)複素数(ただし,)が与えられている.

とおく.

(1) 複素数の場合はと定め,の場合はと定める.のとき,の方程式の解であって,となることを示せ.

(2) のとき,の方程式

の解の実部と虚部をで表せ.

(3) かつ方程式(*)がある複素数を解にもつとする.このとき,(*)はと異なる解をもつことを示せ.

出典:北海道大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問(a)

方針

と置き、 の実部・虚部を連立一次方程式にする。係数を消去すると分母に が現れるので、 で分ける。(1)では指定された を直接代入して同次方程式の0でない解であることを示し、(3)では同次方程式の非零解を既知の解に加えることで別解を作る。

解答

とおく。このとき である。計算すると であり、実部と虚部はそれぞれ である。したがって同次方程式 と同値である。

(1)

より である。

まず の場合を考える。このとき なので、 ではない。指定された について、実部を 、虚部を とする。すると第1式は となる。第2式は である。したがって は同次方程式の解である。また が同時に0ではないので、 である。

次に の場合を考える。このとき である。指定された について とすると、第1式は係数がともに0なので成り立つ。第2式は である。したがってこの場合も は同次方程式の解である。さらに なので であり、 である。

(2)

方程式 は、実部と虚部を比較して となる。 なので である。

この連立方程式を解く。第1式、第2式から消去すると を得る。したがって解の実部と虚部は

である。

(3)

とする。(1)より、同次方程式 は0でない解 をもつ。

いま、方程式(*)が解 をもつとする。すなわち である。このとき を代入すると

となる。したがって も(*)の解である。しかも だから である。よって(*)は と異なる解をもつ。