問題
5 (a)複素数,(ただし,)が与えられている.
とおく.
(1) 複素数をの場合はと定め,の場合はと定める.のとき,はの方程式の解であって,となることを示せ.
(2) のとき,の方程式
の解の実部と虚部を,,,で表せ.
(3) かつ方程式(*)がある複素数を解にもつとする.このとき,(*)はと異なる解をもつことを示せ.
方針
と置き、 の実部・虚部を連立一次方程式にする。係数を消去すると分母に が現れるので、 と で分ける。(1)では指定された を直接代入して同次方程式の0でない解であることを示し、(3)では同次方程式の非零解を既知の解に加えることで別解を作る。
解答
とおく。このとき である。計算すると であり、実部と虚部はそれぞれ である。したがって同次方程式 は と同値である。
(1)
より である。
まず の場合を考える。このとき なので、 は ではない。指定された について、実部を 、虚部を とする。すると第1式は となる。第2式は である。したがって は同次方程式の解である。また と が同時に0ではないので、 である。
次に の場合を考える。このとき である。指定された について 、 とすると、第1式は係数がともに0なので成り立つ。第2式は である。したがってこの場合も は同次方程式の解である。さらに なので であり、 である。
(2)
方程式 は、実部と虚部を比較して となる。 なので である。
この連立方程式を解く。第1式、第2式から消去すると を得る。したがって解の実部と虚部は
である。
(3)
とする。(1)より、同次方程式 は0でない解 をもつ。
いま、方程式(*)が解 をもつとする。すなわち である。このとき を代入すると
となる。したがって も(*)の解である。しかも だから である。よって(*)は と異なる解をもつ。