問題
を正の実数とする。に対して,
と定める。次の問いに答えよ。
(1) に対して,を示せ。
(2) に対して,を求めよ。
(3) 極限値を求めよ。
(4) 実数に対して,と定める。数列が収束するとき,次の問いに答えよ。
(ア) を求めよ。
(イ) をの式で表せ。
(ウ) 極限値をの式で表せ。
出典:横浜国立大学 2020年度 前期 理系 第5問
方針
(1) は で を使う。(2) は の導関数を積分する。(3) は が 付近で効くことを,不等式によるはさみうちで示す。(4) は部分積分を繰り返して を3項まで正確に表し,残りが 倍しても消えることを確認してから と極限値を決める。
解答
(1)
で であるから
である。
(2)
である。これを から まで積分すると
となる。したがって
である。
(3)
まず より
である。上限をさらに細かく見る。 とし,積分区間を と に分けると
である。両辺に を掛けて とすると,第一項は0に近づき,第二項の上限は である。 は任意に小さくできるので
である。
(4)
部分積分より
である。これを繰り返すと, として
を得る。(1)より最後の項は 倍しても0に近づく。
が収束するには,まず であることから
でなければならない。次に,上の表示から
である。したがって
でなければ, は収束しない。よって
である。
このとき
である。上の表示を用いて極限を計算すると
であるから
である。