問題
とおく。を満たす実数に対し,座標平面上の点を通り,この点において放物線と共通の接線を持ち,軸上に中心を持つ円をとする。
(1) 円の中心の座標を,半径をとおく。とをの整式で表せ。
(2) 実数はを満たすとする。円が点を通るような実数はの範囲にいくつあるか。
出典:東京大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
円の中心をとおき,接点での円の接線の傾きと放物線の接線の傾きを一致させる。円の半径方向の傾きはなので,円の接線の傾きはである。この条件からを求め,半径の2乗はで出す。(2)は点が円上にある条件をに整理し,の符号からの増減を調べる。と,極小値を境に解の個数を数える。
解答
(1)
であるから である。
円の中心をとする。接点における円の半径の傾きは なので,円の接線の傾きは である。放物線と共通の接線を持つから, すなわち である。ここで
だから である。よって である。
半径の2乗は である。上で得たと を用いると である。展開して を得る。
(2)
点が円上にある条件は である。したがって である。右辺をとおくと,(1)の結果から整理して である。
この関数の増減を調べる。微分すると である。ではなので,符号を調べると
する。
必要な値を計算すると である。また より である。条件は と同値である。
グラフの増減を用いて,方程式の解の個数を数える。
のとき,とではなので解はない。一方,でははからまで減少するので,解は1個である。
のとき,が解であり,さらにに1個の解がある。したがって解は2個である。
のとき,,,のそれぞれに1個ずつ解がある。したがって解は3個である。
以上より,求める個数は
である。