問題
座標空間内の点をとる。平面上の点が次の条件(i),(ii),(iii)をすべて満たすとする。
(i) は原点と異なる。
(ii)
(iii)
がとりうる範囲を平面上に図示せよ。
出典:東京大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
とおき,角度条件を空間ベクトルの内積で不等式に直す。条件(ii)ではからまずが必要になり,平方してを得る。条件(iii)ではを用い,条件(ii)で得たにより分子が正であることを確認してから平方する。最後は,扇形状の領域と楕円の共通部分から,角度が定義できない原点を除くと説明する。
解答
とおく。条件(i)より である。
条件(ii)について
であるから,
である。条件(ii)は なので,余弦の値について が成り立つ。右辺が負であるため,この不等式が成り立つにはでなければならない。そこで両辺を移項して とし,両辺が0以上であることを確認して平方する。すると より すなわち である。と合わせて を得る。
条件(iii)について
である。したがって
である。条件(ii)からが分かっているので,である。条件(iii)より であり,両辺は正なので平方してよい。平方すると である。これを整理すると すなわち となる。
以上より,求める範囲は を同時に満たす平面上の点全体から,原点を除いた部分である。図示すると,直線,に挟まれた上向きの領域と,中心の楕円 の内部との共通部分であり,境界は含む。ただし原点だけは条件(i)により除く。
% 図は省略