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東京大学 2012年度
理系数学 第3問

問題

座標平面上で2つの不等式

によって定まる領域をとする。軸のまわりに回転してできる立体の体積をとし,軸のまわりに回転してできる立体の体積をとする。

(1) の値を求めよ。

(2) の値と1の大小を判定せよ。

出典:東京大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問

方針

まず放物線と楕円上半分の交点を求め、領域 で上下の関数にはさまれた領域として表す。 軸回転では外半径が楕円上半分、内半径が放物線なので、円板の差を積分する。 軸回転では、領域が 軸対称であることを使って 側の縦の細片を回転する円筒殻で積分する。最後に を整理し、両辺が正であることを確認して平方比較により1との大小を判定する。

解答

(1)

まず2つの境界の交点を求める。放物線 を楕円 に代入すると すなわち である。 とおくと となり、 である。 だから 、すなわち で交わる。

楕円の上半分は より である。したがって領域

で表される。 軸のまわりに回転すると、外半径は 、内半径は である。よって

である。被積分関数を整理すると

なので

である。偶関数であることを用いて計算すると

である。

次に 軸のまわりに回転する体積を求める。 軸対称なので、 の部分を円筒殻で回転すればよい。半径は 、高さは であるから

である。ここで

だから

である。代入して整理すると である。

(2)

(1)より

である。これが1より小さいかどうかは すなわち と同値である。両辺は正であり、平方すると であるから が成り立つ。したがって である。