問題
を原点とする座標平面上の曲線
と,その上の相異なる2点,を考える。
(1) を通る軸に平行な直線と,直線との交点を,それぞれ とする。このときとの面積は等しいことを示せ。
(2) とする。このときのの範囲にある部分と,線分,とで囲まれる図形の面積を,,を用いて表せ。
出典:東京大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
まず曲線の式を2乗して に直し, から と表す。(1) では として三角形の面積を行列式で計算すると一定値1になる。(2) では を媒介変数として,曲線上の点 と原点を結ぶ線分が掃く微小三角形の面積を積分する。 から も確認する。
解答
(1) 曲線 の式は である。右辺の平方根は正なので であり,両辺を移項して2乗すると である。展開して整理すると を得る。したがって で である。また である。
曲線上の点を とする。 を通る 軸に平行な直線は高さ の水平線であり,直線 との交点は である。三角形 の面積は である。ここで かつ だから である。
したがって のどちらについても面積は1であり, である。
(2) (1) より,曲線は を用いて と表せる。微分すると であるから, は の増加関数である。よって なら である。
曲線上の点を とする。 から までの小さな部分を考えると,原点と2点 がつくる微小三角形の面積は に対応する。向きを から へ取ると,求める面積は である。
ここで
である。したがって面積は
である。
別解。曲線上の隣り合う2点 と原点でできる小三角形を足し合わせても同じ面積が得られる。小三角形の面積は であり, とすると被積分関数は になる。これは上の計算と同じく なので,結局 を得る。