問題
座標平面の点をへ移す移動を考え,点が移る行き先をと表す。を用いて直線,,,を以下のように定める。
・ は直線である。
・ 点が上を動くとき,が描く直線をとする。
以下を1次式を用いてと表す。
(1) ,を,で表せ。
(2) 不等式が定める領域をとする。,,,すべてに含まれるような点の範囲を図示せよ。% 図は省略
方針
(1)は点の像を直接追うより,像の座標 から元の座標 を戻し,元の直線 に代入して係数を読む。右辺を に保ったまま係数列 が定まる点を確認する。(2)では係数列を明示し, に直す。無限個の不等式は, の条件と で必要になる条件を取り出し,逆向きは凸結合の形で全ての を同時に確認する。
解答
(1)
による像の座標を とおく。すなわち である。これを元の座標について解くと, である。
点 が ,すなわち 上にあるとき,像 は を満たす。整理すると である。したがって,像の直線 を と書けば, である。文字 を再び と書けば,これが求める関係式である。
(2)
は であるから, である。(1)の関係式から なので, すなわち である。初期値 から が得られる。実際,この式は で初期値を満たし,上の漸化式にも代入して確かめられる。さらに より である。
したがって
である。
すべての に含まれる点は,すべての について を満たす点である。特に から が必要である。また を大きくすると だから,もし なら十分大きい で となってしまう。よって も必要である。
逆に が成り立つとする。このとき任意の について であり, である。右辺は, と の重み付き平均で,しかも後者の重み は正であるから, となる。
したがって求める範囲は を同時に満たす点全体である。図示すると,直線 の上側の半平面は境界を含み,直線 の上側の半平面は境界を含まない。その共通部分が答えである。