問題
とを正の整数とし,を次数が以上の整式とする。整式の次以下の項の係数がすべて整数ならば,の次以下の項の係数は,すべて整数であることを示せ。ただし,定数項については,項それ自身を係数とみなす。
出典:東京大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問
方針
の低次係数を , の低次係数を とおく。 の係数 は と,それより低い の整数係数つき和で表される。したがって から順に,すでに整数と分かった係数を差し引いて が整数であることを示す。高次の項は の係数に影響しないため, 次以下だけで閉じた帰納法になる。
解答
の の係数を , の の係数を とおく。仮定より はすべて整数である。 を掛けたときの の係数は, の 次以下の係数だけから決まる。具体的には, について である。
まず では であるから, は整数である。
次に,ある について がすべて整数であると仮定する。このとき は整数である。また も整数であるから は整数である。
よって数学的帰納法により, はすべて整数である。したがって の 次以下の項の係数はすべて整数である。