過去問データベース 過去問を探す

東京大学 1997年度
理系数学 第6問

問題

を実数とする。

(1) 曲線と放物線の両方に接する直線が軸以外に2本あるようなの範囲を求めよ。

(2) が(1)の範囲にあるとき,この2本の接線と放物線で囲まれた部分の面積を用いて表せ。

出典:東京大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問

方針

3次曲線上の接点をとして接線を作る。放物線側はとおき、での接線をの式に戻す。2つの接線が一致する条件を傾きと切片の比較で求めると、についてになる。面積は放物線と2本の接線の標準形に平行移動して、接点間隔から計算する。

解答

(1)

曲線 における接線を求める。導関数は であるから、接線は すなわち である。

一方、放物線について、とおくとである。での接線は であり、の式としては である。

この2本の直線が一致するには、傾きと切片が一致すればよい。傾きの比較から すなわち である。切片の比較から である。を代入し、として整理すると を得る。

なお、は3次曲線の軸での接線に対応し、放物線にもで接するので、軸は常に共通接線である。問題は軸以外に2本ある条件を問うているから、上の2次方程式が相異なる2つの非零実数解をもてばよい。

判別式は である。相異なる2実根をもつには すなわち が必要である。また、が解になるのはのときであり、このとき非零解は1つしかない。したがって求める範囲は である。

(2)

(1)の2つの非零解をとする。放物線側の接点をとすると である。

2次方程式より であり、また である。したがって

である。

ここで、放物線における2本の接線と放物線で囲まれる面積を求める。接点の間隔を とすると、2本の接線は中点で交わり、囲まれる面積は である。平行移動では面積は変わらない。

したがって本問の面積は

である。