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東京大学 1997年度
理系数学 第2問

問題

を正の整数,を実数とする。すべての整数に対して

が成り立つようなの範囲をを用いて表せ。

出典:東京大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

与式をと書き、について一次式として見る。から必要条件が出る。十分性では整数を、に分け、最後の範囲ではを使ってで下から評価する。

解答

与えられた式を と書く。

まず必要条件を求める。を代入すると である。は正の整数なので が必要である。またを代入すると である。ここで だから である。したがって が必要である。

次に、 ならばすべての整数で与式が正になることを示す。 のとき、整数について であり、さらに である。より与式は正である。 かつ のとき、であり、第2項も0以上である。したがって与式は正である。

最後に とする。このとき である。を負の数に掛けると不等号の向きが逆になるので

である。したがって与式は より大きい。この右辺は である。よって与式はより大きく、特に正である。

以上より、求める範囲は である。

別解。各ごとのの条件として見てもよい。とおくと、条件は である。からが出る。では が必要であるが、 である。したがって上限として最も厳しいのはであり、同じ結論を得る。