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東京大学 1997年度
理系数学 第5問

問題

を満たす実数とする。平面で,不等式

の表す領域を軸のまわりに1回転してできる回転体の体積を求めよ。

出典:東京大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問

方針

領域はについて左右対称であり、とおくと存在条件はになる。軸まわりの回転体なので、右半分を円筒殻として積分し、半径、高さを用いる。置換の後、と平方完成して、半円の面積として積分値を読む。

解答

とおく。領域が存在するためには すなわち である。方程式 であり、より2つの解をもつ。その解は である。したがって右半分では が積分範囲になる。 軸のまわりに回転するので、右半分を円筒殻で積分する。半径は、高さは であるから、体積

すなわち である。

ここでとおくと、である。したがって となる。

被積分関数の中を平方完成すると である。よって積分 は、半径 の半円の面積に等しい。したがって

である。ゆえに

である。

別解。水平な切り口で考えてもよい。とおくと、固定したに対して である。これは と同値である。したがって, のとき、回転後の断面は内半径と外半径の2乗の差が

であるような円環になる。よって断面積は である。体積は

であり、同じ結果を得る。