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東京大学 1996年度
理系数学 第6問

問題

を正の数とし,平面において,楕円

と領域

を考える。

(1) に含まれるような点の範囲を求め,平面上に図示せよ。

(2) 点が(1)で求めた範囲を動くとき,楕円の面積の最大値を求めよ。

出典:東京大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問

方針

楕円上の点を と表し,単位円板に含まれる条件を に直す。 とおけば,調べるべき量は 上の二次式 の最大値になる。最大が端点 に出る場合と,内部の頂点に出る場合を の大小で分け,最後に得られた領域上で面積 を最大化する。

解答

(1)

楕円 上の点は

と表せる。 とおくと であり, である。したがって に含まれる条件は がすべての で成り立つことである。

ここで とおく。展開すると である。

まず の場合を考える。 なら は下に凸または一次式であり,最大は端点で生じる。 なら の二次の係数は負で,頂点の 座標 以上なので, では で最大となる。いずれにしても最大値は である。よってこの場合の条件は すなわち である。

次に の場合を考える。このとき の二次の係数は負で,頂点 を満たす。したがって最大値は

である。よって条件は である。 だから,両辺に を掛けて整理すると すなわち となる。

これらを 平面で整理する。 では, の部分は最初の場合に含まれ, の部分では なので二番目の場合の条件も自動的に満たされる。したがって が得られる。

一方, では,許されるのは の部分であり,右辺が正であるために が必要である。

したがって求める範囲は または である。図示すると, では高さ までの長方形部分, では放物線 の下側部分である。

(2)

楕円 の半径方向の長さは 方向が 方向が なので,面積は である。したがって の最大値を求めればよい。

まず の部分では である。

次に の部分では である。ここで とおくと である。 で最大となるのは のときであり, である。これは を満たす。

したがって の最大値は であり,楕円の面積の最大値は である。