東京大学 1987年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理科一類・理科二類・理科三類
- 分野
- 積分、図形と方程式
- 解法
- 体積計算、微分による最大最小
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 16分
問題
xyz空間において,点Pはyz平面上の放物線z=1−y2上にあるとする.点A(1,0,1)とPを結ぶ直線をx軸のまわりに回転して得られる曲面と二平面x=0,x=1とによって囲まれる部分の体積をVとする.VをPのy座標で表せ.またVの最小値を求めよ.
出典:東京大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
P の y 座標を u とおくと P=(0,u,1−u2) である。線分 AP 上の点を x 座標で表し、x 軸のまわりに回転したときの断面半径の2乗を y2+z2 として積分する。最後は得られた V=3π(u4−2u2+3) を平方完成して最小値を読む。
解答
点 P の y 座標を u とおく。P は yz 平面上の放物線 z=1−y2 上にあるから P=(0,u,1−u2) である。
点 A(1,0,1) と P を結ぶ線分上で、x 座標が x の点を考える。0≦x≦1 に対して、この点は (x,(1−x)u,1−(1−x)u2) である。これを x 軸のまわりに回転すると、x で切った断面は円であり、その半径の2乗は (1−x)2u2+{1−(1−x)u2}2 である。
したがって体積は V=π∫01[(1−x)2u2+{1−(1−x)u2}2]dx である。s=1−x と見て計算すると
πV=∫01{s2u2+(1−su2)2}ds=∫01{1−2su2+s2(u4+u2)}ds=1−u2+3u4+u2=31(u4−2u2+3).
よって V=3π(u4−2u2+3) である。ここで u は P の y 座標である。
さらに u4−2u2+3=(u2−1)2+2 だから、最小値は u2=1 のときにとり、Vmin=32π である。