問題
直円錐形のグラスに水が満ちている.水面の円の半径は1,深さも1である.
(1) このグラスを右の図のように角度だけ傾けたとき,できる水面は楕円である.この楕円の中心からグラスのふちを含む平面までの距離と,楕円の長半径および短半径を,で表せ.ただし楕円の長半径,短半径とは,それぞれ長軸,短軸の長さののことである.
(2) 傾けたときこぼれた水の量が,最初の水の量のであるとき,の値を求めよ.ただしグラスの円錐の頂点から,新しい水面までの距離をとするとき,残った水の量は,に等しいことを用いよ.
% 図は省略
方針
円錐を頂点が原点,ふちの平面が の と置く。傾けた後の水面は,最も低いふちの点を通り,ふちの平面となす傾きが である平面 と表せる。円錐との交線を 平面に落として平方完成し,中心の高さ,長半径・短半径を読み取る。体積条件では頂点から水面までの距離 と を計算し,残りの体積が半分になる方程式を解く。
解答
(1)
円錐の頂点を原点,中心軸を 軸,ふちを含む平面を とする。最初に水が満ちているときの水面の円は , であり,円錐は で表せる。
傾けた後の水面は,ふちの最も低い点 を通り,ふちの平面 に対する傾きが であるから とおける。水面が楕円である場合を考えているので である。
円錐の式にこの平面の式を代入すると である。整理して平方完成すると を得る。これは水面の楕円を 平面に落として見た式であり,その中心の 座標は である。このとき中心の 座標は だから,ふちを含む平面 までの距離は である。
楕円の半径を求める。 方向の半径は,平面上でもそのまま である。一方, 方向へ だけ動くと,水面上では 方向へ だけ動くので,実際の長さは である。上の式から 方向の半径は だから,水面上での半径は である。 ではこちらの方が大きいので
である。 のときはどちらも で,同じ式でよい。
(2)
頂点から新しい水面までの距離は,原点から平面 までの距離であるから である。したがって
となる。
最初の水の量は半径 ,高さ の円錐の体積なので である。こぼれた量がその半分であるから,残った水の量も である。問題文の公式より なので である。両辺を 乗して を得る。よって であり, である。