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東京大学 1986年度
理系数学 第4問

問題

二次方程式の係数が,それぞれ次の範囲を動くものとする.

(1) このときを座標とする点の動く範囲を定め,図示せよ.

(2) 上の二次方程式の二つの解のうち,大きい方をとする.が上の範囲を動くときの,の最大値,最小値を求めよ.

出典:東京大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問

方針

(1)は と置いたとき,同じ が三つの範囲を同時に満たす必要があることを不等式で表す。存在する の区間の交わりから, の範囲, の範囲,および比 の範囲を得て六角形として図示する。(2)は大きい解 を用い, を大きく, を小さくすると最大,逆にすると最小になることを確認して端点で計算する。

解答

(1)

であるから,ある が存在して

を同時に満たせばよい。すなわち

が条件である。

この条件を見やすく整理する。まず の範囲と の範囲から を得る。同様に の範囲と の範囲から を得る。さらに であり, の範囲から を得る。逆に,これら三組の条件を満たせば,対応する の三つの区間は互いに交わるので,実際に係数 を選べる。したがって求める領域は

である。

図示するなら, 平面で直線 の間にあり,かつ上の縦横の範囲に入る部分である。頂点は順に

である。

(2)

判別式に当たる量は,範囲全体で

であるから,二つの実数解をもつ。大きい方の解は である。

この式を見ると, を大きくすると分子の も根号内も大きくなるので は大きくなる。 を大きくすると根号内が小さくなるので は小さくなる。 を大きくすると根号内が小さくなり,さらに分母も大きくなるので,やはり は小さくなる。したがって最大値は で生じ,最小値は で生じる。

最大値は

である。最小値は

である。