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東京大学 1986年度
理系数学 第2問

問題

長軸,短軸の長さがそれぞれ4,2である楕円に囲まれた領域をとし,この楕円の短軸の方向に,だけ平行移動してできる領域をとする.このときの共通部分の面積を求めよ.ただしである.
注:方程式 で表される楕円において,の内大きい方を長軸の長さといい,他方を短軸の長さという.

出典:東京大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

楕円の長半径を ,短半径を とし,短軸方向を 軸に取る。 で単位円二つの共通部分へ直し,面積倍率が であることを忘れない。単位円の共通部分は,二つの等しい円弧で囲まれるレンズ形として,扇形から二等辺三角形を引いて求める。与えられた三角比から角度を と読み替える。

解答

楕円を で表し,短軸方向,すなわち 軸方向へ だけ平行移動したものを考えればよい。

ここで とおくと,楕円は単位円 になる。面積は 方向に 倍されているので,元の面積は単位円の場合の 倍である。平行移動の距離は 方向なのでそのまま である。

中心間距離が の二つの単位円の共通部分を求める。二つの交点を結ぶ弦は中心を結ぶ線分の中点を通るので,半径と中心線のなす角 を満たす。単位円一つ分の円弧部分は,中心角 の扇形から二等辺三角形を引いた面積である。したがって単位円二つの共通部分の面積

である。

ここで だから である。また

より

である。したがって となる。

元の楕円の面積はこの 倍なので,求める面積は である。