問題
あるウイルスの感染拡大について次の仮定で試算を行う。このウイルスの感染者は感染してから1日の潜伏期間をおいて,2日後から毎日2人の未感染者にこのウイルスを感染させるとする。新たな感染者1人が感染源となった日後の感染者数を人とする。たとえば,1日後は感染者は増えずで,2日後は2人増えてとなる。以下の問いに答えよ。
(1) ,, の間に成り立つ関係式を求めよ。
(2) 一般項を求めよ。
(3) 感染者数が初めて1万人を超えるのは何日後か求めよ。
出典:東北大学 2016年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問
方針
は感染源となった人から始まる累計感染者数である。日後には,日後までの感染者に加えて,日後までに感染していた人がそれぞれ2人ずつ新たに感染させるので,となる。一般項は,得られた式を帰納法で確認してもよいし,が2倍されることから導いてもよい。(3)は公式にを代入して,初めて1万人を超える日を確認する。
解答
(1)
日後の感染者数を考える。日後までの感染者は人である。
また,日後までに感染していた人は,日後までには感染から2日以上経っており,それぞれ2人ずつ新たに感染させる。したがって新たに増える人数は である。よって である。
(2)
初期値は問題文より である。ここで とおくと,(1)より
である。だから である。すなわち が成り立つ。
この関係から である。これを用いると,次の式が成り立つことを帰納法で確認できる: 実際,では であり,この式がで成り立つとすると
となる。よってすべてので である。
(3)
(2)の公式より であり,まだ1万人を超えない。一方 であり,1万人を超える。したがって感染者数が初めて1万人を超えるのは である。