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東北大学 2016年度
後期・理系数学 後期 第1問

問題

平面上の点を中心とする半径1の円周上に相異なる個の点があって,各 に対して

を満たすが存在するとする。このときは6の倍数であることを示せ。

出典:東北大学 2016年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問

方針

各点を原点からの単位ベクトルとして見る。で3本すべてが単位ベクトルなら,からのなす角がと分かる。このときを中心に左右回転した方向である。したがって与えられた点集合は回転で閉じており,円周上の各軌道が6点からなるため,点の総数は6の倍数になる。

解答

に対応する単位ベクトルを とする。仮定より,あるが存在して である。ここで とおくと,はいずれも長さ1のベクトルであり を満たす。

両辺の長さの2乗を取ると

である。したがって であり,のなす角はである。

2つの単位ベクトルの和は,の角の二等分線方向を向く。なす角がなので,の方向からそれぞれずれた方向にある。つまり,を中心のまわりに回転したベクトルと,回転したベクトルが,どちらも与えられた点集合に含まれる。

以上は任意のについて成り立つ。したがって,点集合は中心回転で閉じている。

円周上の1点をずつ回転すると,元の点に戻るまでに 個の相異なる点が現れる。途中で戻ることは,の回転で同じ点になることを意味するが,半径1の円周上では起こらない。よって点集合は6個ずつの組に分かれる。

したがって点の総数は6の倍数である。

別解。各点を複素数で表すと,である。なら,三角形の形からは偏角の複素数になる。結局,集合が回転で閉じていることに帰着する。