問題
平面において,連立不等式
の表す領域をとする.これを座標空間内で軸の方向に1だけ平行移動するときにが通過してできる立体をとする.を軸のまわりに,軸から軸の方向に回転させたときに通過してできる立体をとする.の体積を求めよ.
出典:東北大学 2010年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第6問
方針
固定した で切った断面を考える。領域 は で を満たすので, の 断面は高さ1,幅 の長方形になる。この長方形を原点まわりに90度回転したときの掃過面積を,極角ごとの最大半径で求め,最後に で積分する。
解答
領域 は で表される。固定した に対して, の範囲は である。
これを 軸方向に1だけ平行移動して通過する立体 を考えると,固定した における 平面での断面は という長方形である。ただし である。 では である。
この長方形を, 軸から 軸の方向へ90度回転させたときに通過する部分の面積を求める。 平面で原点を中心とする極角を考える。もとの長方形内で,角 方向に進める最大半径は
である。2つが等しくなる角を とすると であり,そのときの最大半径は である。
90度回転で通過する領域を極角ごとに見ると,最大半径は では , では , では である。したがって掃過面積 は,扇形の面積公式を用いて
ここで であるから
よって したがって求める体積は
である。
まず であるから は半径1の円の第2象限の4分の1の面積に等しく, である。また
である。
よって体積は
である。