問題
平面上で,原点を中心とする角 の回転を行い,さらに直線に関する対称移動を行う.これが直線に関する対称移動と一致するとき,の値を求めよ.
出典:東北大学 2010年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
回転行列と直線 に関する対称移動の行列を順に掛け,直線 に関する対称移動の行列と比較する。別解として,方向角 の半直線が回転後の反射でどの方向に移るかを追い,反射軸の角度を比較して を求める。
解答
角 の回転を表す行列は
である。また,直線 に関する対称移動を表す行列は
である。
問題では,まず回転を行い,さらに直線 に関する対称移動を行うので,合成変換は
で表される。
一方,直線 は 軸となす角が である。角 の直線に関する対称移動の行列は
であるから, として
である。
したがって係数を比較して である。 より である。
別解。方向角が の半直線を考える。まず角 だけ回転すると,方向角は になる。次に直線 ,すなわち方向角 の直線に関して対称移動すると,方向角は になる。
一方,直線 は方向角 の直線であり,これに関する対称移動では方向角 は に移る。2つの変換が一致するには であればよい。したがって であり, より である。