問題
を実数とし,
を満たす複素数について考える.
(1) が実数全体を動くとき,の取り得る値を複素数平面上に図示せよ.
(2) の範囲にある各に対し(*)を満たすの個数を求めよ.
方針
右辺 は実数なので、解は必ず が実数となる点に限られる。 とおき、 が または と合同になる条件から6本の半直線を得る。逆にその6本上の任意の点は、適切な実数 を選べば式を満たすので、(1)の軌跡はその全体である。(2)は となる3本と となる3本に分け、, の正の解の個数をグラフまたは増減で読む。
解答
(1)
とおく。ただし である。右辺 は実数であるから、左辺 も実数でなければならない。 のとき、 が実数である条件は である。したがって
の6方向に限られる。 の点、すなわち原点は のとき実際に式を満たす。
逆に、これら6本の半直線上にある任意の点では は実数であり、 と定めれば は実数で、与えられた式を満たす。よって、 が実数全体を動くときの の取り得る値は、原点から偏角 の方向に伸びる6本の半直線全体である。
(2)
6本の半直線を、 となる3本と、 となる3本に分ける。
まず となる半直線上では、方程式は すなわち である。 とおくと、 で であるから、 で減少し、 で増加する。また である。したがって に対して、 は と に1つずつ、合計2個の正の解をもつ。この種類の半直線は3本あるので、ここから 個の解が得られる。
次に となる半直線上では、方程式は すなわち である。 とおくと なので、 で単調に減少する。また 、 で である。よって に対して正の解 は1個である。この種類の半直線も3本あるので、ここから 個の解が得られる。 では なので は解にならず、6本の半直線の原点で重複して数える心配はない。したがって解の個数は である。