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東北大学 2004年度
後期・理系数学 後期 第2問

問題

は実数を成分とする行列であり,実数,正の実数および2次正方行列があって,次を満たすとする.

ここでである.

(1) 不等式がなりたつことを示せ.また,およびを用いてそれぞれ表せ.

(2) 複素数を解にもつ実数係数の2次方程式

を考える.およびを用いてそれぞれ表せ.

出典:東北大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問

方針

まず とおいて を直接計算し、対角成分の和が0であることを示す。すると の対角成分の和から が決まる。次に と置くと なので であり、これを成分計算して と不等式を得る。(2)は実数係数の2次方程式なので、 を根にもつことから係数を読む。

解答

(1)

まず とおく。 の非対角成分から が得られ、対角成分の差から が得られる。もし なら、上の式より かつ となるが、このとき対角成分は となり、実数では不可能である。したがって である。つまり、 の対角成分の和は0である。 の対角成分の和を比べると、 の対角成分の和が0だから である。よって である。

次に

とおくと、 であるから である。一方、 とおけば

であり、直接計算して となる。したがって である。すなわち である。 は正の実数なので右辺は正であり、 が成り立つ。また である。

(2)

実数係数の2次方程式が を解にもつなら、 も解にもつ。したがってその方程式は すなわち である。よって である。また である。したがって である。