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東北大学 2003年度
理系数学 前期 第1問

問題

実数に対し,とおく.

(1) のとき,を示せ.

(2) を満たすならば,またはとなることを示せ.

(3) とする.およびを満たすとき,の式で表せ.また,このときが成立するような整数の組の範囲にあるものをすべて求めよ.

出典:東北大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第1問

方針

(1)は の行列式が の行列式の2乗になることを、必要なら成分計算で確認する。(2)では とおくと であり、(1)と から が従う。 と置いて , を成分比較すると または に限られる。(3)は から 、さらに から を得る。後半は , , を使って指数を4周期で調べる。

解答

(1)

とする。行列式を考えると である。2次行列については であるから である。

(2)

とおく。仮定 より である。また(1)より であり、 から である。したがって である。

とおく。 より

である。また である。

もし なら であり、 である。一方 なので となり、 に反する。したがって である。すると , から である。さらに , , だから である。よって である。すなわち である。

(3)

である。まず

である。条件 より、成分を比較して を得る。したがって

である。

このとき

である。条件 より だから である。よって である。

次に を満たす を求める。 より、 を入れ替えるたびに符号が変わるので である。したがって である。一方、 であり、右から を掛けて比較すれば であればよい。

また だから であり、 の累乗は4周期である。 が偶数なら なので すなわち が必要である。 の場合を調べると より である。 が奇数なら なので すなわち であり、 が必要である。 では では該当する はない。

したがって求める組は である。