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東北大学 2001年度
後期・理系数学 後期 第4問

問題

は実数で,とする.行列

を満たすとする.

(1) を用いて表せ.

(2) および を用いて表せ.

(3) 数列

によって定める.が収束するためのの条件を求めよ.また,そのときの極限を求めよ.

出典:東北大学 2001年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問

方針

は、 の第1列・第2列がそれぞれ によって 倍・ 倍されることを意味する。これにより は2次方程式 の2解になり、条件 から 。その後は の形で求め、数列の収束は の挙動で場合分けする。

解答

(1)

の列ベクトルに注目する。 より

である。

一般に

である。これが

に等しいためには でなければならない。この方程式は である。 かつ より、大きい方が 、小さい方が である。したがって となり、

である。

(2)

より、 だから であり、

である。

(1)の関係から

である。両辺の右から を掛けると

であるから、これを 回掛ければ

である。右辺を計算すると

である。

(3)

定義より

である。したがって(2)から

である。

まず のとき、 であるから、任意の実数 について は収束し である。

次に のとき、 は0に収束しない。したがって が収束するためには、 の係数が0であること、すなわち が必要である。これは十分でもあり、このとき がすべての で成り立つ。よって のときに限り収束し、その極限は である。

以上をまとめると、収束条件は または である。

別解。(3)は漸化式から直接求めてもよい。行列の定義から である。定数列と はこの漸化式を満たすので、 の形を考える。初期条件 より である。これを解くと となるので、 を得る。以後の収束判定は上と同じである。