問題
複素数平面において,
(1) を絶対値1の複素数とし,を原点とを通る直線とする.を通りに垂直な直線上の点は方程式
を満たすことを示せ.
(2) ,,を絶対値1の複素数とし,,,の偏角はすべてより大きくより小さいとする.このとき,3つの直線
で囲まれる部分が原点を中心とする正三角形であれば,
となることを示せ.
出典:東北大学 2001年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問
方針
(1)は直線 の方向が であることから、 上の条件を「 が と垂直」と表す。複素数では内積に相当する実部を使い、 と書く。(2)では3直線が単位円への接線であり、原点中心の正三角形なら接点方向が120度ずつ離れることを使う。
解答
(1)
である。原点と を通る直線 の方向は複素数 で表される。点 が を通り に垂直な直線 上にあることは、ベクトル が と垂直であることと同値である。
複素数で2つのベクトル が垂直であることは と表せる。ここで 、 とすると である。 より となる。したがって である。
(2)
(1)より、直線 は、原点中心の単位円に点 で接する接線である。同様に、3つの直線はそれぞれ単位円に で接する接線である。
これら3直線で囲まれる部分が原点を中心とする正三角形であるとする。正三角形の中心から3辺へ下ろした垂線は、互いに ずつ方向が異なる。また各垂線の足は単位円との接点である。したがって接点方向 は、単位円上で ずつ離れている。
仮定により
はいずれも より大きく より小さいので、 はこの順に単位円上を回る。したがって である。
ここで
であるから が成り立つ。