東北大学 2000年度
理系数学 前期 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、積分
- 解法
- 面積計算、場合分け、微分による最大最小
- 難易度
- 8 / 10 計算量 7 / 10 目安 —
問題
0<t<1として,頂点がO(0,0),A(t,0),B(0,1)である三角形と,頂点がO,P(1−t,0),Q(1−t,1−t),R(0,1−t)である正方形の共通部分の面積をSとするとき,Sをtの式で表せ.また,Sを最大にするtの値を求めよ.
出典:東北大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問
方針
共通部分を x 方向に切り、三角形の上端 y=1−x/t と正方形の上端 y=1−t の小さい方を積分する。横幅の右端は min(t,1−t)、上端が入れ替わる点は 1−x/t=1−t から x=t2 である。したがって t=1/2 と t2=1−t を境に3区間へ分け、各区間の式を出してから最大値を比較する。
解答
三角形 OAB は 0≦x≦t,0≦y≦1−tx で表される。正方形は 0≦x≦1−t,0≦y≦1−t である。2つの上端 y=1−tx,y=1−t が交わるのは 1−tx=1−t より x=t2 である。
1.
0<t≦1/2 のとき、t≦1−t なので横幅は 0≦x≦t である。0≦x≦t2 では正方形の上端が低く、t2≦x≦t では三角形の上端が低い。したがって
S=∫0t2(1−t)dx+∫t2t(1−tx)dx=2t(1−t2)
である。
2.
1/2≦t≦(5−1)/2 のとき、横幅は 0≦x≦1−t で、さらに t2≦1−t である。よって
S=∫0t2(1−t)dx+∫t21−t(1−tx)dx=−2tt4+3t2−4t+1
である。
3.
(5−1)/2≦t<1 のとき、1−t≦t2 であるから、正方形全体が三角形の下に入る。したがって S=(1−t)2 である。
以上より
S=⎩⎨⎧2t(1−t2)−2tt4+3t2−4t+1(1−t)2(0<t≦21),(21≦t≦25−1),(25−1≦t<1)
である。
最大を調べる。第1区間では dtd{2t(1−t2)}=21−3t2 であり、0<t≦1/2 では正なので増加する。第3区間では (1−t)2 は減少する。したがって最大の候補は第2区間の内部または端点である。
第2区間で S=−21t3−23t+2−2t1 だから S′=−23t2−23+2t21 である。S′=0 より 3t4+3t2−1=0 となる。u=t2 とおくと 3u2+3u−1=0 なので、u>0 より t2=621−3 である。よって t=621−3 のとき最大となる。この値は実際に 1/2≦t≦(5−1)/2 に入る。