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東北大学 1998年度
後期・理系数学 後期 第1問

問題

行列においてはすべて整数であり,は単位行列)とする.

(1) およびの式で表せ.

(2) 行列が存在して,が成り立つとき,行列の成分をの式で表せ.ただし,はすべて整数でとする.

出典:東北大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問

方針

(1)は を成分比較し、下左成分から 、上左成分から を得る。(2)では を列ごとに読み、第1列 、第2列 を満たすとして直接連立一次方程式を解く。最後に から整数倍率を決める。

解答

(1)

である。 の左下成分を比べると であるから を得る。次に左上成分を比べると である。よって となり、 である。

(2)

(1)より

である。 の第1列を 、第2列を とする。条件

は、列ごとに を意味する。

まず を考える。下の成分から すなわち である。したがって整数 を用いて と表せる。

次に を考える。下の成分から であるから となる。したがって整数 を用いて と表せる。

よって

である。この行列式は である。条件 より であり、整数 については の2通りである。したがって

である。