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東北大学 1998年度
後期・文系数学 後期 第4問b

問題

は2以上の自然数とする.

(1) 数列において,を満たすすべてのに対して,不等式

が成り立つとき,を満たすすべてのに対して,不等式

が成り立つことを数学的帰納法を用いて示せ.

(2) を満たすに対して,とし,とすると,数列は不等式(A)を満たすことを示せ.

(3) 次の不等式が成り立つことを示せ.

出典:東北大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第4問b

方針

(1)は命題(B)を から始め、 での成立と(A)の 付近の不等式を組み合わせて へ進める。(2)は が正の等差数列であることから を直接計算し、対数を取って(A)に直す。(3)は(1)(2)を に適用し、, の具体値へ戻す。

解答

(1)

のとき、(B)は であり、これは(A)そのものである。

次に、ある について(B)が成り立つと仮定する。すなわち である。これを変形すると である。また(A)を に用いると すなわち である。したがって

となる。よって であり、 について(B)が成り立つ。数学的帰納法により、 のすべてで(B)が成り立つ。

(2)

は正の等差数列であり、公差を とおくと である。したがって である。よって である。すべての は正なので、底が1より大きい対数 を取ると不等号の向きは変わらず、 となる。 だから であり、(A)を満たす。

(3)

(1)(2)より、 として が成り立つ。ここで なので である。したがって である。

また であり、 である。ゆえに

となる。底が1より大きい指数関数に戻せば が得られる。